課題解決で情報交換/水道協九州支部技術研究会
8県から153人参加し開幕
日本水道協会九州地方支部(支部長・髙島宗一郎福岡市長)の2011年度水道関係技術研究会が10日、宮古島市内のホテルで開幕した。九州・沖縄の8県支部から153人が参加。日程は2日間で、初日は開会式と2分科会での研究問題討議を行った。開会式で下地敏彦市長は「皆さんの知恵を集約することで問題を解決し、実り多い研究会となることを願う」とあいさつした。
同研究会は、加盟市町村や水道企業団など各事業体の職員が一堂に会し、それぞれが抱える水道事業運営上の問題点や課題などについて意見を交わすため毎年、年に1回開催していて、宮古島市で開かれるのは今回が初となる。
開会式では、開催地を代表しあいさつに立った下地市長は水道事業の現状について「水道水源の強化や事故時の危機管理、地震や台風災害などに強い施設整備など、さまざまな課題を抱えている」との認識を示した上で「この研究会には、各企業体が抱えている多くの研究問題がある。皆さんの知恵を集約することにより、もろもろの問題を解決し、実り多い研究会となることを祈念している」と述べた。
支部長あいさつでは、福岡市水道局総務部経営企画課の藤野恭裕課長が「水道事業に関する諸問題は多岐にわたり、事業体で共通のものも多く各地域の水道事業体が一体となって取り組むことにより、より一層、効果が得られるものと思われる。このように一堂に会し意見を交換する研究会は非常に意義深い」などとする髙島支部長のあいさつを代読した。
開会式終了後、参加者らは工務関係と水質衛生関係の二つの分科会に分かれ、各事業体から提示された議題について討議。工務関係分科会では31、水質衛生関係分科会では13の議題について意見を交わした。
きょう11日は、日本鳥類保護連盟専門員の久貝勝盛氏を講師に招いての講演会、各分科会の研究結果報告、閉会式が行われる。