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環境・エコ 社会・全般
2011年11月16日(水)9:00

工事現場に大量のごみ/数百㌧、処理方法決まらず

西原ほ場整備


ほ場整備工事現場で廃タイヤや建築資材など大量のごみが確認された=15日、平良西原

ほ場整備工事現場で廃タイヤや建築資材など大量のごみが確認された=15日、平良西原

 平良西原のほ場整備工事現場で、不法投棄された大量のごみが見付かった。廃タイヤや建築資材などごみの量は数百㌧に上るとみられている。同工事は県が発注しており、担当する宮古農林水産振興センター農林水産整備課は「処理方法が決まっていないので触れない状況」と話す。現段階で工事に影響はないが、ごみを放置したまま工事を完了することはできない。ごみの撤去に向けて、責任の所在や処理方法、処理費用といった課題が行政機関に重くのしかかりそうだ。



 ごみは今月の初めに見付かった。周辺の雑木を伐採したところ大量のごみが出てきたという。廃タイヤをはじめ建築資材、自動車の部品、冷蔵庫や洗濯機などの電化製品もあった。
 保健所の担当課は「ごみは数百㌧ある。ほとんどが産廃」と話した。


 今後は処理方法が課題になる。保健所は▽捨てた人の責任で撤去▽捨てた人を特定できない場合は土地の所有者の責任で処理-などとする廃棄物処理法の適用を処理方針に挙げる。
 ただ「今回の量はあまりにも多い。処理費用は相当なものになる」と話し、投棄者を特定できなかった場合の処理費用の確保について懸念を強めている。


 ほ場整備事業担当課の農林水産整備課は「ごみは想定外だった。補助金は使用目的があるため、事業費で撤去することは難しい」としており、処理費用の確保は困難を極めそうだ。
 宮古島市の不法投棄は県内最多とみられ、2010年度は約430㌧のごみを公費で撤去している。


 今回の不法投棄を受けて関係者は「またか…」と落胆し、次々と見付かる不法投棄に頭を抱える。宮古地区の不法投棄は毎年確認されており、あらためて市民のモラルが問われそうだ。


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