文化活動の成果、一堂に/中学校総合文化祭
伝統芸能、創作ダンスなど
第17回宮古地区中学校総合文化祭が16日、マティダ市民劇場で行われた。各校の生徒が伝統芸能をはじめ三線演奏、意見発表、楽器演奏、自らアレンジした創作ダンスなどで日ごろの学習の成果を発表した。
この日の舞台発表は午前と午後の部に分けて行われた。それぞれ複数の学校の生徒が合同で披露する三線演奏で幕開け。総勢50~60人で「豊年の歌」「なりやまあやぐ」を演奏した。
この後、郷土芸能や空手演武、英語発表、創作ダンス、吹奏楽と続いた。
郷土芸能部門の生徒たちは、優雅な琉舞をはじめ力強い打楽器演奏、保良のヨンシー、上区の獅子舞、エイサーなどを発表。琉装など伝統の着物を着こなして堂々と踊った。その姿は躍動感にあふれ、詰め掛けた観衆の喝采を誘った。
多良間中の西原友紀さんと佐和田葵さんは英語発表を披露、砂川中の久貝弘次郎君と北中の下地明日香さんは意見発表を行い、それぞれ中学生らしい豊かな感性で聴衆を感心させた。
コントダンス、創作ダンス、マーチング演舞、ドラムパフォーマンスは会場の雰囲気を盛り上げた。
会場には父母ら一般市民が訪れ、発表する生徒たちの舞台に注目。演目ごとに大きな拍手を送り、日ごろの文化活動をたたえた。
文化祭を主催する宮古地区中学校文化連盟の宮国敏弘会長は「教育は未来への投資。日ごろから地域の皆さんの力を借りて文化活動を続けているが、各地域の伝統文化を子どもたちが受け継いでいるということがうれしい。各校の発表内容もレベルアップしており見応えがある」と話し、文化祭の意義を強調した。