JA総代選やり直し/宮古5地区
組合員への告知義務怠る
今年8月のJAおきなわ総代選挙で、告示手続きに不備があったとして、宮古5地区(城辺、伊良部、下地、上野、多良間)を含む県内32支店が選挙をやり直すことを決めた。選挙期日は今月27日、立候補の届け出は24日まで。JAおきなわ本店総務部によると、32支店は、選挙を実施する際に必要な正組合員個人への告知を怠った。一部の組合員から選挙規定違反を指摘され、やり直すことを決めたという。JAの支店は計52支店。半数以上が選挙をやり直すことになる。
JAおきなわ定款付属書総代選挙規定によると、選挙を実施する際は支店での告知ほか、すべての組合員に伝わるよう書面などで告知しなければならない。
やり直すことを決めた32支店はこの手続きを怠ったまま選挙を実施。ある支店は「慣例でそうなっている部分はあった」と話す。
取材に対しJA本店総務部は「まさか(正組合員個人に対する通知は)やっていると思っていた。定款なので指導、通知してひな型も渡してきた」と話す。その上で「安易に考えていたかもしれないが結果として瑕疵がある。指導機関と相談した結果、やり直すことに決めた」と語った。
本店は対象となる正組合員(有権者)全員に総代選挙のやり直し告知を含むわび状を送付。新たな選挙期日を示した上で、理解と協力を呼び掛けている。
総代はJAおきなわの議案審議といった基本的な役割のほか、組合員の意見を支店運営に反映させることや役員選任の際の地区推薦委員の選出なども行う。
JAおきなわの総代数は計700人。宮古地区の定数は60人となっている。各支店の内訳は▽平良17▽城辺15▽伊良部11▽上野7▽下地6▽多良間4-。平良地区以外は27日に選挙をやり直す。立候補の締め切りは24日午後5時。