宮古の文化と自然を継承/「結宮」初開催
5人の専門家が実演
宮古在住の文化人で沖縄・宮古島の文化と自然を継承する初の鑑賞・試食活動「結宮」(南西楽園リゾート主催)が27日、ホテルブリーズベイマリーナで行われた。
シギラベイスイート・アラマンダ統括料理長の政次由宇さんを中心に書、琴、生け花、茶道の5人の専門家が午前と午後の2回に分けて、それぞれの分野で文化を発信した。
書、琴、生け花、茶道、料理のブースでは5人の専門家が、参加した人たちからの質問に答えていた。政次料理長のブースでは、できたばかりの玉味噌を味わう姿が多く見られた。
「結宮」の幕開けは滴仙会(書道)の羽地華畦さんが、生田流箏曲筑紫会(琴)の亀川歌萌さんの奏でる琴のなか、ステージで「結宮」と揮毫。一葉式いけ花の斉藤葉彩さんは宮古島の花材を使い生け花を実演した。
また、会場を訪れていた参加者に茶道裏千家の平良宗幸さんがたてた薄茶が振る舞われた。
生田流箏曲筑紫会の亀川さんの「芭蕉布」の演奏に合わせて、参加した人たちが合唱し、和やかな雰囲気で会は進んだ。
最後は「結宮」の発起人でもある政次料理長が京懐石の説明をし、玉味噌づくりをステージで実演した。
2年前に横浜から移住した石井美千子さん=城辺=は「伝統文化を宮古の自然を題材や素材にして表現するのに触れた。再発見したという気持ち」と感想を述べた。