宮古旅行、満足度7割/観光産業勉強会
「他地域と比べかなり高い」
宮古島観光協会青年部(佐久田重秀部長)は28日、平良港ターミナルビルで今後の観光産業に向け勉強会を開いた。講師に招かれた日本交通公社観光調査部主任研究員の山田雄一さんが「満足度調査から見た観光客の動向と考察」と題して講演した。宮古島に訪れた2010年冬の観光客と11年夏の観光客を対象に調査した結果を分析。観光客の「大変満足」と「満足」を合わせた満足度は冬が76・8%、夏71・5%と高い水準で推移した。山田さんは「観光客の満足度は他地域と比較するとかなり高い」と評価した。参加者らは、真剣な表情で聞き入っていた。
観光客には冬と夏に同じ質問をした。「今回の旅行では何を楽しみにしていますか?」との質問では、冬、夏ともに「自然景観を見ること」が断トツ。冬が7割、夏6割を占めた。次いで冬、夏ともに「自然の豊かさを体験すること」「おいしいものを食べること」と答えた人が多く、観光客の主な目的が改めて浮き彫りになった。
「次回の旅行を計画する際、宮古諸島への再来訪を検討しますか」との質問では、「大変そう思う」と「そう思う」と合わせると、冬が46・9%、夏60・7%。
「今回の旅行の同行者」との問いでは、冬・夏ともに夫婦旅行が断トツ。冬30・5%、夏22・7%。冬は夫婦旅行に次いで一人旅15・1%、友人との旅行14・6%の順。夏も一人旅15・7%と続くが、冬の友人との旅行が大人の家族旅行11・2%(18歳以上の子供を含む)に入れ替わっているのが特徴。夏は夏休みと重なって海のレジャーを楽しむ家族連れが多いとされる。
「本地域へは、今回が何度目のご来訪ですか?」との質問では、「初めて」が冬6割、夏4割。冬、夏の滞在時間は2泊3日以上が約8割いた。
日本交通公社が宮古空港に観光客を対象に調査用紙を置いて回収したサンプル数は10年冬が236、11年夏が228。