人形に息吹き吹き込み30年/んまだいしょうが記念公演
ワクワクドキドキを演出
人形劇団んまだいしょう(奥平久乃代表)の結成30周年記念公演が11日、市中央公民館で開かれた。宮古の民話を題材にした創作民話人形劇「川の種~川をつくった少年のはなし~」を披露。親孝行の大切さや先人たちの教えを盛り込んだ筋書きに、団員たちが人形に息吹きを吹き込んだ舞台は子どもたちの目を引き付けた。
代表者奥平さんの人形劇活動歴は30
年余。子どもたちのためにと立ち上げた人形劇団は、宮古の民話を基本に県内外での公演活動や他の人形劇団との交流を続けてきた。お話サークルや読み聞かせグループとの共演など、子どもたちのみならず地域の母親たちにも大きな影響を与えた。
昨年は地域の文化活動の功績をたたえられ県文化協会賞功労賞を受賞した。
節目の公演には多くの家族連れが訪れ、主人公の少年の親を思う気持ちに同化したり、妖怪の登場にびっくりしたりして人形劇の世界を楽しんだ。
団員たちは、人形に人間を絡ませて視覚的に分かりやすく表現したり、せりふに宮古方言をふんだんに取り入れ会場の笑いを誘ったり、30年の集大成を舞台いっぱいに披露した。
沖縄本島から「手弁当」で駆け付けたティーラスが音楽を担当。人形の動きに合った音響や幻想的な照明などの演出効果も加わった約40分間の舞台は、最後まで子どもたちの目を引き付けていた。
代表の奥平さんは、幕開けのあいさつで「子どもたちが大きくなってから『あの時見た人形劇は面白かった』と言ってくれるような公演をこれからも続けていきたい。皆さんと一緒になってドキドキワクワクを楽しみながら続けていきたい」と決意を示した。
北小おはなしクラブももたろう、城辺学童保育クラブが友情出演し、フィンガーアクションやわらべ歌などをそれぞれ披露した。