DV相談者20%減の51人/保健所運営協議会
会長に池村氏を再任
2011年度の宮古保健所運営協議会が22日開かれ、新委員9人に委嘱状が交付された。会長には、宮古地区医師会の池村眞氏を再任した。議事では、宮古地区におけるDV(配偶者暴力など)に関する相談状況などが報告された。
10年度のDV相談延件数は69件で、前年度の184件と比べ115件(62%)減少した。ただ、相談実人員は、同比14人(20%)減の51人と、減少幅は相談件数ほど大きくなかった。
DV以外のものを含む相談件数は87件で、相談内容は「夫などの暴力」が51件と約6割を占めた。離婚問題も12件と多かった。
同居している住居からの退去を命じるなどの保護命令は0件と、前年度の8件から大幅に減った。
11年度からは、DV対策総合支援事業が始まり、相談体制や被害者自立支援が強化された。
自立支援では、DV相談の際に食事が必要な場合に、食事代を支援するケースが2件、裁判所に保護命令を申請する際に必要な経費を支援したケースが1件あった。
協議会ではほかに▽災害時における医療機関からの情報収集▽管内の難病患者の状況▽宮古地域の疾病状況についても報告があった。
同協議会は、地域住民や関係機関の意見を保健所運営に反映させる目的で開催している。
新委員は次の通り。
会長=池村眞(宮古地区医師会)▽委員=安谷屋正明(県立宮古病院)▽乾邦夫(市教育委員会学校教育課)▽古謝真己(宮古地区薬剤師会)▽島尻清子(宮古地区婦人連合会)▽下地敏彦(宮古島市)▽平良幸子(宮古島商工会議所女性会)▽友利広美(県看護協会宮古地区)▽仲里美智子(市民生委員児童委員協議会)