三つどもえの公算/次期県議選
坂井氏が出馬表明の意向
現職 奥平、座喜味氏 意思固める
【那覇支社】来年6月に執行予定の第11回県議会議員選挙で、宮古島市区(定数2)に坂井民二氏(元職)が出馬表明する意向であることが27日、分かった。本紙取材に坂井氏は出馬表明に向け「環境整備を図っているところだ」と述べ、立候補に向けての意欲を見せている。また、現職の奥平一夫氏(社大・結)、座喜味一幸氏(自民)は、すでに出馬表明の意思を示しており、現段階で、来る県議選は2008年に行われた選挙と同じ顔ぶれの三つどもえ戦の公算が大きくなっている。
坂井氏は支持者や政党との「具体的な調整は、これからだ」としているが、県議会会派の「改革の会」や政党そうぞうは、坂井氏を押し上げることに前向きだ。24日の新年度予算案内示で、沖縄振興一括交付金(仮称)に1574億5600万円が計上されたことなどから、その使途や市町村への配分方法をめぐっては、県議会の採決が大きく左右することなどが予想される。
そのため、各政党は現有勢力の拡大を目指し、来る県議選に総勢力を傾けてくる構えだ。
前回選挙で坂井氏を支援した下地幹郎衆院議員は「宮古でも県議を獲得したいところだ」と述べ、「本人の意思が固まり次第、対策を講じたい」と話した。
また、現職の奥平氏は「県がん条例、県立宮古病院などの課題をやり遂げるため、最後の選挙だという思いでチャレンジしたい」と述べ、出馬表明の意思を表している。
同様に現職の座喜味氏は、18日に自民党本部と県連から次期県議選の第1次公認を受けており、「新たな振興計画の具体的なことに対し、汗しなければならない」と話し、選挙に向けての意気込みをみせた。
来る県議選に向けての3氏の動きは年明け早々にも活発化しそうで、早ければ1月中にも出馬表明をする候補者が現れる模様。また、現段階で3氏以外の動きはなく、次期県議選は前回同様の顔ぶれでの戦いになる気配を色濃くしている。