下地中が未来の学校に/フューチャースクール事業
2月から運用開始
今年、下地中学校が未来の学校となる-。昨年、総務省の「フューチャースクール推進事業」と文科省の「学びのイノベーション事業」の実施校に選定された同中学校。2月からは両事業の運用スタートとなり、全国の中学校に先駆けてITを駆使した未来の授業が同校の教室で展開される。
同事業を展開する同中学校では現在、ICT支援委員を配置して2月からシステムの運用開始を目指している。
運用開始となれば、先生は電子黒板を使い、生徒は一人一人がタブレットPCで授業を受ける。インターネットなどを駆使して「わかる授業」「楽しい授業」を展開していく。
「フューチャースクール推進事業」は、ICT(情報通信技術)を利活用した教育を実践するため、学校現場におけるICTの利活用を推進していく上で情報通信技術面等を中心とした課題の抽出・分析などを行う。
「学びのイノベーション事業」は、21世紀を生きる子どもたちに求められる力を育む教育の実現を目指し、子どもたちの発達段階、教科等に応じた効果・影響の検証、デジタル教科書・教材、情報端末などを利用した指導方法等に関する総合的な実証研究を行う。
今後、下地中学校では事業の運営に向けた環境の整備が行われるほか、1月には全生徒と教員に1人1台のタブレットパソコンが導入され、2月にはシステムの運用開始を予定している。
同事業に伴って昨年11月には、下地敏彦市長や教育委員会、学校関係者らで構成する地域協議会の第1回会合が行われた。
今年度内に5回の会合が開催され、ICT関連の機器や設備、システムの仕様などの決定のほか、具体的な事業運営の体制や次年度以降の事業運用、運営のあり方などについて検討していく。
これから3年間、下地中学校は両事業の課題を抽出しながら、ITを駆使した日本の新しい授業のあり方について模索していく。