トウガンなど初出荷/JA
高値と輸送の安全祈念
JAおきなわ宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会(真壁恵修会長)の2012年初荷式が4日、JAおきなわ宮古地区本部で行われた。初荷はゴーヤー(宮古方言名・ゴーラ)3㌧やトウガン5㌧、サヤインゲン0・2㌧の計8・2㌧。農家や農業関係者らが集まり高値販売や輸送の安全、ブランド産地化などを祈念した。今期は出荷量2700㌧、販売額8億3000万円を計画している。
宮古地区の冬春期野菜の出荷は、10月中旬のゴーヤーを皮切りにスタートした。長引く景気低迷などの影響が懸念されたがゴーヤー、トウガンを中心に宮古産野菜への引き合いは強く、販売は好調に推移しているという。生産面は、曇天長雨の生育への影響が懸念されている。
真壁会長はあいさつで、食の安全性に対する要望は、依然として高いと強調。「今年も安全、安心はもとより定時、定量をモットーに、儲かる農業の実現に努めたい」と抱負を述べた。
TPP(環太平洋連携協定)については、沖縄のサトウキビや青果物にも多大な影響が予想されるとし、農家の生活を守るための活動を展開していく姿勢を示した。
県宮古農林水産振興センターの仲宗根盛和所長や、宮古地区農業振興会の下地敏彦会長があいさつし、ゴーヤーやトウガン、カボチャなど拠点産地認定品目のブランド産地化などを祈念。JAおきなわの岡村幸男宮古地区本部長は「冬春期拠点産地としての責任を果たすべく、農家や関係機関と連携を密に、取り組みを強化していく」と安定生産出荷へ方針を示した。
下地総合スポーツクラブの迫力ある「初荷太鼓」に続いて、「万歳三唱」の気勢を上げ、初荷を送り出した。