キビ収穫、農家繁忙期へ
11日から製糖操業開始
新しい年が明けてサトウキビの収穫期に入った。生産農家は本格的な収穫を前に梢頭部の刈り取り作業を行っており、高品質の取引に期待を込める。製糖操業は11日から始まる。
一部の生産農家は年明け2日から作業を開始。本格的な収穫を前に梢頭部の刈り取りを行っている。
風雨をしのぐ雨合羽姿で作業に精を出している生産農家は「今年のキビは短くて細い」と苦笑しながらも高い品質を期待する。
宮古地区における2011-12年産サトウキビの生産量は、前期に比べて7万6000㌧少ない24万7000㌧が見込まれる。過去4年連続で30万㌧台を生産してきた実績と照らせば大きな減産となりそうだ。
昨年2~3月の低温や日照不足、5月に襲来した台風による葉の裂傷、7月の干ばつ傾向などの気象条件が減産の要因。
一方、製糖工場は「品質は良い」と見ており、大幅な減産による収入の減少を品質で補うような高品質取引が期待される。
生産農家の1㌧当たり平均手取り額は糖度13・8度で2万1502円(国の交付金1万6000円、原料代金5502円)。前期の金額と比べると800円程度の減少になる。手取額は糖度が0・1度上下するごとに40円加減される。