ハーベスター申込が急増
全面積の約5割占める/背景に農家の高齢化
JAおきなわさとうきび振興部宮古地区対策室によると、市内の農家から受け付けたハーベスター刈り取り申込面積は1825㌶(昨年末現在)で、全収穫面積3979㌶の46%を占めた。前年実績の1336㌶より、488㌶(36%)の大幅増。申込件数は同比504件(30%)増の2153件となった。
申込面積の急増は、農家の高齢化を背景に労働力不足が顕著になった裏返しとみられている。
県さとうきび生産法人連絡協議会の辺土名豊一宮古支部長は「人手よりも、機械の方が安く付くことを農家が理解するようになった。このことが、口コミで広がっている」と、コスト認識の浸透も強調する。オペレーターの技術向上や、今年のキビが細く人手収穫では能率が落ちることも理由に挙げた。
収穫面積に占める申込面積の地区別構成比は、下地が最も高く65%。次いで上野64%、城辺・長間3区53%、平良51%、城辺42%と続き、伊良部の23%が最も低い。
申込面積は多い順に平良392㌶、城辺307㌶、下地274㌶、上野177㌶、伊良部136㌶、城辺・長間3区46㌶となっている。
ハーベスターは、農家の高齢化に伴う労働力不足緩和や、収穫コストの低減を目的に1989年ごろから、導入が始まった。稼働台数は平良19台、城辺15台、上野7台、下地11台、伊良部に5台の計57台。利用料金はトン当たり4500(市助成500円、自己負担4000円)となっている。