宮古方言でパフォーマンス/お話、民謡、郷土劇で競う
中学総合文化祭 10校から45人が出演
「郷里(ふるさと)の思い 今 私の心に受け継(つ)がれ」を総合テーマにした第17回宮古地区中学校総合文化祭「第1回方言お話パフォーマンス大会」(主催・地区中学校文化連盟、共催・市教育委員会、多良間村教育委員会ほか)が14日、市中央公民館で開かれた。
10校から総勢45人が参加し、各部門で宮古方言を披露した。審査の結果、最高賞の豊見親(トゥイミャー)賞にはお話部門が池田伶奈さん(西辺中2年)、民謡部門が与儀直樹君(鏡原中3年)、郷土劇部門が福嶺中全校生徒23人がそれぞれ選ばれた。豊見親賞以外の出場者には黄金(クガニ)賞が贈られた。
次代を担う中学生が、郷土の優れた伝統や文化に関心を持ち、尊重する態度を育むとともに、失われつつある各地域に残る文化財産である方言を、誇りを持って積極的に継承していこうとする意欲を育てるのが目的。
池田さんは「学校紹介」と題して発表。生徒たちが地域住民の応援で頑張っている内容などを披露した。観客らは「方言が上手」とたたえていた。
与儀君は歌・三線で「伊良部トーガニ」を熱唱。情感たっぷりの歌に、観客らは感動した様子で大きな拍手を送っていた。
福嶺中の生徒たちは郷土劇「うぷぉーうぷぅぬうぷに(大きな大根)」をユーモアたっぷりに繰り広げた。住民や動物などが力を合わせて大根を引き抜く演技などを披露すると、会場は笑いの渦に包まれていた。最後のシーンでは、ヨンシーの踊りで盛り上げた。
オブザーバーで招待された上原叶愛さん(狩俣小4年)は宮古民話「みぱぎ鳩とガラサのゆがたい」、平良崚温君(同5年)は同「ぱずぶりガーナ」をそれぞれ紹介した。