肉用牛初競り 販売2億円の大商い/JA宮古市場
子牛平均39万2720円/県内最高値でスタート
JAおきなわ宮古家畜市場の2012年肉用牛初競りが19日、同市場で開かれた。子牛(素牛)1頭平均価格は前年同月に比べて1万6590円高の39万2720円(前月比では2万1564円高)。12年県内家畜市場の初競りにおける最高値取引となった。平均キロ単価も1489円と高値が付いた。成牛を含む総販売高は2億179万9500円の大商い。市場は終日活気付き、12年競りは高値取引による幸先の良いスタートを切った。
JAは県内で八つの競り市場を運営しており、宮古市場の初競りは県内で7番目に開催された(多良間市場が8番目)。12年初競りは各市場ともに高値取引が成立しているが、中でも宮古市場の子牛平均価格は2番目に高い八重山市場の37万9640円より1万3080円高値だった。
初競りは高値が付く傾向にあるが、枝肉価格の持ち直しや口蹄疫の終息のほか市場に対する購買者の評価も要因の一つだ。
宮古市場の初競りに上場された子牛のうち、メーンの種雄牛「茂勝栄」と「北福波」の合算使用率は全体の約30%を占めている。このようにメーンとなる種雄牛の使用率が高く、系統に大きなばらつきがない市場の形成が購買者から高い評価を得ているとみられる。
宮古市場の初競りには子牛502頭が上場され、このうち501頭の取引が成立した。1頭当たりの平均体重は263㌔。性別の1頭平均価格は去勢が42万162円、雌が35万6806円だった。平均キロ単価は去勢1553円、雌は1401円といずれも高値。
子牛1頭当たりの最高価格は54万750円、最低は22万5750円だった。子牛のみの販売高は1億9675万3200円。
去勢の販売実績を体重別にみると、250~299㌔の牛が最も多く、178頭が上場され平均価格は42万6429円だった。300~349㌔の牛は43頭競り落とされ、平均価格は45万8801円と体重別では最高値となった。
成牛を含む上場頭数は537頭で、536頭の取引が成立。1頭平均価格は37万6491円、平均キロ単価は1370円だった。
この日の市場は終日活気付いた。競り開始直後は40~50万円の高値が付くたびに歓声と拍手が上がり、高値の取引に沸いた。