植え付けが始まる/12年産葉タバコ
台風被害を挽回「大豊作に」
2012年産葉タバコの植え付けが、各地の畑で始まった。農家によると、今年の苗は根の張りが良く、上々の作柄。収穫は肥培管理を経て3月下旬ごろから始まり、今年は139人の農家で約26億円の販売を目指す。
下地の積間地区では、新里行弘さん一家4人が、「AP-1」という機械を使い植え付けをしていた。新里さんは「最近まで雨の日が多く、植え付けの遅れを心配していたが、タイミング良く晴れてくれた」と安堵の表情を見せた。
今年は、昨年5月の台風2号の被害を挽回するためにも大豊作になってほしいと願う。
新里さんは、葉タバコ栽培歴約40年のベテラン。植え付けから収穫まで、各栽培ステージの作業に使える万能機の「AP-1」は、約30年前に導入し、これが農作業を楽にした。「手作業の植え付けは、大変だった」と振り返る。
県たばこ耕作組合の砂川栄一組合長は「来月15日ごろまでの、適期植え付けを心掛けてほしい」と呼び掛けている。
宮古地区の12年産葉タバコ耕作者数は、日本たばこ産業(JT)の作付け廃止募集に伴い、11年産の163人より24人減り139人となった。地区全体の耕作面積は、同比64㌶減の571㌶。地区別の耕作面積と耕作者数は平良60㌶(16人)、城辺204㌶(41人)、下地130㌶(31人)、上野113㌶(28人)、伊良部43㌶(14人)、多良間21㌶(9人)となっている。