建物取り壊し始まる/マクラム通り拡幅事業
幅員16㍍、安全確保へ
北給油所前から、下里通り線までの340㍍を計画区間とする県道高野西里線(通称・マクラム通り)の拡幅事業は、対象建物の取り壊しが始まった。道路拡幅工事は2013年度ごろの着工を予定。完了は15年度ごろを目指す。総事業費は28億円を見込んでいる。
建物の取り壊しは、北給油所前から西里通り線まで約140㍍の区間で、用地交渉や物件補償がある程度進み、スタートとなった。
拡幅事業は、現況幅員9㍍を、16㍍に拡幅する。幅員16㍍の内訳は車道6㍍(2車線)、停車帯が片側1・5㍍(両側計3㍍)、歩道が片側3・5㍍(両側計7㍍)。地権者が自主的に建物敷地を歩道の境界線から1㍍後退させるセットバックの部分を含めた幅員は㍍となる。
同区間のマクラム通りは下里通り線、市場通り線、中央縦線と結んで中心市街地を囲む環状道路と位置付けている。同線の拡幅は、市街地活性化支援や歩行の安全確保などを目的に実施する。
09年12月に道路幅員について都市計画を変更し、2010年2月に都市計画街路事業として実施設計費が計上され、事業化が決まった。
マクラム通りには歩道がなく、99年1月には高齢者の死亡事故が発生した。通り会ではそうした状況を踏まえ、一般住民や児童生徒の安全確保のため、PTAなどと連携し道路拡幅と歩道の設置要請を96年以来続けてきた。