80㌶に野菜や薬草栽培/下地島空港周辺用地
ブランド産地の形成目指す
下地島空港周辺用地の農業的利用を検討している委員会(委員長・長濱政治副市長)は13日、最終会議を市役所平良庁舎で開いた。基本計画書案は80㌶の畑に島野菜や香草、薬草、熱帯果樹などを農薬や化学肥料を減らして栽培する方向を描く。基本計画は市長への同計画書案の答申を経て、今月中の策定を予定している。
島野菜など新しい作物の選定は収益性や、健康効果、安全・安心など消費者ニーズを捉えているか-を目安にした。
農薬と化学肥料を減らす栽培は安全・安心な農作物生産や、地下水など環境への負荷軽減を目的に取り組む。
新たな下地島土地利用区分における農業的利用ゾーン(85㌶)の農産物エリア(80㌶)は3期に分けて整備し、残りの5㌶に集荷場や加工施設の建設を計画している。
同エリアの農業は、作物の付加価値向上や雇用創出のために加工・販売まで展開する「6次産業化」まで持って行きたい考え。農地や施設の利活用については今後、現耕作者らと調整を進める。
計画は最終的に適地適作を基本に、強いブランド力を持つ産地の形成を目指す。
下地島空港との連携については、同空港とアジアの主要都市を結ぶ流通体制の整備を検討。滑走路の雨水を農用地エリア内の貯水池に導いて、農業用水として活用する名案も浮かんでいる。
85㌶の農業的利用ゾーンは、12年度中に県からの買い上げを予定している。