糖度13・5度、品質伸びず/宮糖多良間工場キビ操業1カ月
出荷黒糖の仕上がり良好
宮古製糖多良間工場の2011-12年産サトウキビの製糖操業は15日、開始から1カ月を迎えた。13日現在の累計で計5834㌧のサトウキビが搬入され、平均糖度は13・5度。基準糖度(13・2~14・4度)を維持しているが、品質は上がらない状況が続く。ただ、黒糖の品質は「これまでにない良い仕上がり」(仲間時次工場長)としている。
糖度の内訳は、基準以下のキビが36・3%、基準糖度帯内が48・3%、基準以上が15・4%。4割近いキビが基準を下回る厳しい状況にある。生産農家の1㌧当たり平均手取額は2万1179円、今後の品質向上が期待される。
仲間工場長は「収量、品質ともに予想以上に厳しい状況にある」と話す。生産量は当初見込んだ1万8560㌧を1千㌧以上下回る1万7400㌧に下方修正したという。品質も「日計では14度台の日もあるが累計では13度台のまま。14度台がもう少し続かないと上がらない。ここまでは思うように伸びない状況が続いている」と話した。
ただ「黒糖は良いものができており、これまでにない良い品質と言える」などと話し、今後搬入される原料の品質向上を期待した。