テロを水際で阻止/平良港
14機関80人参加し訓練
平良港テロ対策総合訓練(主催・平良港保安対策協議会)が15日午後、同港下崎埠頭および前面海域で実施された。平良港湾事務所や宮古島海上保安署、宮古島署など14機関・団体から総勢80人が参加。本番さながらに迅速で的確な情報伝達やテロの水際阻止訓練を展開した。
訓練は、2012年2月15日午後2時ごろ、平良港下崎埠頭へ入港予定のK号(仮称)より「数名のテロリストが乗組員を人質にとり、要求に応じなければ人質を殺す」という118番通報があった-と想定。埠頭には現地対策本部が設置された。
K号が接岸後、保安職員らが乗り込み、テロリストの1人を逮捕。また、警察官らが岸壁に逃げたテロリストを拘束した。
主催者を代表して平良港湾事務所の知花包信所長は「水際のテロが一度発生すると、地域や国の安全を脅かす。有事の際の対応や円滑な情報伝達、テロ制圧に意義がある」と強調した。
長濱政治副市長は「水際でテロを阻止することが、市民の生命・財産を守る。平良港の管理・運営をしっかり守っていきたい」と決意を新たにした。
訓練終了後、宮古島署の島袋令署長は「基本的な部分を確認した訓練は意義深い。課題を解決したものは、次の訓練に生かしてほしい」と講評した。