往年の名曲を披露/島倉・三善さん初ジョイント
歌とトークで会場魅了
島倉千代子さんと三善英史さんのジョイントコンサートが18日、マティダ市民劇場で開かれ、往年の名歌謡を披露し、訪れた観衆を魅了した。2人の共演は同コンサートが初めて。島倉さん、三善さんの歌とトークに会場は大いに沸いた。
コンサート会場の幕が開くと、白いスーツ姿の三善さんが現れ、1972年に大ヒットした「雨」を熱唱。歌に誘われるように島倉さんが鮮やかな黄色の紅型に身を包み舞台に登場した。
2人のデュエットに続き、三善さんのコンサートが始まり、母親を介護した経験をもとに08年に上梓した「お母さん、もっと生きて欲しかった-介護がこんなに楽しいなんて-」の執筆に至るまでをトークで紹介。ヒット曲「円山・花町・母の町」の親子愛が一層にじみ出る三善さんの語りと歌は会場の涙を誘った。
続いて紫のドレスに着替えた島倉さんが三善さんのエスコートで舞台に登場。芸能生活58年の大ベテランの島倉さんは、デビュー曲「この世の花」「からたち日記」「東京だよおっかさん」などのヒット曲を立て続けに歌い上げた。島倉さんが「3月で74歳になる」と打ち明けると、変わらない若々しさに会場はどよめいた。コンサート終了後、会場出口で催されたサイン会には多くの観客が列をなしていた。