環境の充実へ提言/教育を語る市民大会
家庭学習、部活でシンポ
宮古島市の教育を語る市民大会(主催・市教育委員会、共催・市、宮古教育事務所)が19日、市中央公民館で開催された。パネルディスカッションは「家庭教育の環境づくり」をテーマに行われ、4人のパネリストからは宮古島市における教育環境のさらなる充実発展に向け、それぞれの立場から各種提言が出された。また、今回初めて模範児童生徒と教育功労者の表彰も行われた。
主催者あいさつで川満弘志教育長は「昨年の東日本大震災は多くの教訓と課題を残した。真の『生きる力』を育成する教育も問い掛けられている。次代を担う子どもたち、若者が未来に向かって前進していけるような内容の大会になることを期待している」と述べた。
また下地敏彦市長(代読)、野原敏之宮古教育事務所長が来賓あいさつを行い、同大会が宮古島市の教育行政にとって意義のある内容になるよう活発な意見と提言を呼び掛けた。
大会は花園幼稚園のスマイルキッズによる踊りや南小学校マーチングバンド、北中学校吹奏楽部、宮古高校吹奏楽部による演奏で幕開けし、会場から大きな拍手が送られた。
そのほか與那覇盛彦指導主事が今年度の市学力向上対策実践成果報告を行い、これまでの取り組みにおける課題と成果を発表した。
パネルディスカッションは経営コンサルタント中小企業診断士の西里喜明氏がコーディネーターを務め、アドバイザーには小禄中前校長の与那覇実氏を迎えて「家庭教育の環境づくり」をテーマに行われた。
パネリストの三浦智氏(名護市立久辺小教諭)、新城高広氏(浦添市立仲西中教諭)、加藤正氏(南小、平良中PTA)、上地幸市氏(古蔵中校長、県中学校長会会長)はそれぞれの立場から、各種提言を行った。
4人からは生活リズム、家庭内規範、子育てに対する保護者の姿勢、これからの部活動のあり方などについて意見が出され、求める成果のために児童生徒も保護者も、考え方やちょっとした意識の改革を図ることの大切さが訴えられた。
会場には教諭、教育関係者、保護者らが多数詰め掛け、市の教育環境や家庭における教育のあり方について学んだ。