「宮古ツアー」初便到着/農協観光
農協観光(本社・東京)による日本トランスオーシャン航空(JTA)チャーター便での八重山・宮古ツアーの今年最初の便が20日、宮古空港に到着した。29日までの10日間、毎日、チャーター便が就航し、合計で約1300人の入客を予定している。初日は愛知、岐阜、静岡の東海地方から144人が来島。空港では関係者らが「んみゃーち(いらっしゃい)」と出迎え、歓迎の民謡演奏も行われた。
同ツアーは2001年からスタート。毎年、多くの観光客を宮古島に送客している。今年最初の便は18日に中部空港を石垣に向け出発。2泊した後、20日に宮古入りした。
宮古空港では市観光商工局の奥原一秀局長や宮古島観光協会の池間隆守専務理事ら同協会メンバー、JTA職員らが一行を出迎えたほか、特設ステージでは宮古民謡の演奏も行われた。ツアー客は民謡のプレゼントに笑顔を見せていた。
4台のバスに分乗した一行はホテルの施設での昼食後、来間島などを観光した。21日は砂山ビーチ、西平安名崎、池間島、東平安名崎などの観光を行った後、帰路に就く。
静岡から訪れた木本忠義さん(60)は「宮古島へ来るのは初めてだが海が素晴らしいと思った。美しい海やサンゴをこれからも守っていってほしい」。愛知から来島した新実弘子さん(64)は「半袖でも大丈夫なくらい暖かいと思っていたが、意外に寒くて驚いていた。石垣では天気が悪く海がきれいに見えなかったが今回初めて青いきれいな海を見ることができうれしい」と感想を語った。
奥原観光商工局長は同ツアーについて「宮古の観光客数が落ち込んでいる中、多くの観光客を送ってくれることは喜ばしい限り。来島者には宮古島の素晴らしい風景に接して、元気になって帰ってほしい」との思いを述べた。
同ツアーでは29日までに、中四国や九州、東北、東海北陸方面から1日80人から150人ほどの観光客が宮古島を訪れる。