キビ豊作、来期に期待
市長が製糖工場を激励
下地敏彦市長が22日、宮古製糖城辺工場と沖縄製糖宮古工場を訪問し、操業実績の報告を受けながら激励した。生産量が大幅に減産する厳しい現状を受けて下地市長は「力を合わせて来期頑張ろう」と話した。
宮糖城辺工場では安村勇社長や長濱哲夫専務らが応対した。長濱専務が20日現在の実績を説明し、搬入量は5万258㌧、平均糖度は13・45度と報告した。
安村社長は「生産量、品質とも厳しい。品質は期待していたが横ばい状態が続いている。ただ、来期に向けて農家が株出し、春植えに意欲を示している。来期に期待したい」と話した。
機械刈りを選択する農家が増えていることについても話し合い、下地市長はハーベスターの必要台数に対して理解を示した。
沖糖宮古工場では砂川玄悠専務が21日現在の実績を示した。搬入量は6万4482㌧、平均糖度は14・33度と報告。その上で「厳しい状況にある。農家も一生懸命頑張っているが、気象条件に恵まれなかった」と話した。また「今期の搬入量を8万3000㌧に下方修正した。品質も期待通りの数値ではない」と厳しい成績を重ねて強調した。
両工場に差し入れをして激励した下地市長は「厳しい現状だが来期に向けて互いに頑張ろう」と話し、残る操業期間における無事故無災害操業を促した。
両工場のほか、宮糖伊良部工場には長濱政治副市長が訪問して激励を込めた。
宮古地区の今期サトウキビ生産量は、前期の30万㌧台に比べて大幅に減産する見込みだ。宮糖多良間工場を含めて、4製糖工場に搬入されるサトウキビは計20万㌧台になるとみられ、厳しい状況が続いている。