沖糖が操業を一時停止/雨天続きで原料不足
宮糖は部分停止で対応
雨天続きによる原料不足で、沖縄製糖宮古工場が26日から一時的に操業を停止している。きょう28日まで停止し、29日には再開する予定だ。宮古製糖城辺工場は工場を部分的に停止して対応。27日は6時間、工場の一部分を止めた。
両工場とも、サトウキビが計画通りに搬入されないため、停止の措置を取らざるを得ない状況だ。
工場を完全に停止している沖糖では1日に1900㌧の圧搾が可能だが、ここ数日は1日の圧搾量が1200~1300㌧まで落ち込んでいた。サトウキビの搬入量が1000㌧を割り込む日が出たことなども重なって停止を決めた。
これまではスロー運転で対応してきたが、「これも限界に達している」としており、原料不足の深刻さを裏付けている。
今期から機械刈りによる収穫が全体の約4割を占めていることが工場停止の要因。雨天続きでハーベスターが稼働しないために原料が不足し、コスト面から工場を稼働させられない状況が続いているという。
気象台によると、向こう1週間の予報で「晴れ」の日はなく、くもりや雨が続く見通しだ。沖糖では「このまま雨天が続けばさらに厳しくなる」と危機感を強めている。
両工場とも、今回は雨天による原料不足で停止措置を取っているが、今後の収穫方法は急激に機械刈りにシフトしていくことが予想されており、全体的に不足するハーベスター台数の確保も大きな課題として浮上している。