自転車促進で指針作成へ/宮古島市
エコ観光、通勤PR
低炭素型自転車活用協議会の第3回会合が28日、市役所平良庁舎で開かれた。昨年10月から行われてきた自転車の利用促進に向けた社会実験終了を踏まえ、次年度以降の取り組みについて確認した。宮古島市では、今回の実験で得られたデータや結果、協議会で出た意見等を踏まえた自転車利用促進のガイドラインを作成し、新規参入者に提供する。また今後、宮古島全体のサイクリングマップの作成など利用促進に向けた行政としての役割なども検討していくとしている。
昨年10月から実施されている「宮古島市先導的都市環境形成促進事業計画」に伴う社会実験(エコ観光およびエコ通勤)が今月29日で終了する。
今回の実験で使用した自転車(電動アシスト、クロスバイク)は、無償貸出だったが事業終了に伴いリース契約が完了して自転車は所有者に返却される。今後、事業化となれば有料となる。
また、実験を通して得られた課題としては、利用者の要望として主要観光スポット等でのレンタサイクル実施や乗り捨てを望む意見などが出された。
そのほか、乗り捨てのシステムを導入する場合はステーションの増設、有料化になれば事故時の対策マニュアルづくりなども課題として出された。
さらに今後、自転車の利用促進を図っていく上では、行政が自ら率先して取り組みを推進するとともに、民間事業者によるレンタサイクル事業運営に対して支援を行っていくことが求められるとしている。
今後の支援について、市は「一括交付金の活用を含め、支援のあり方について検討していきたい」と述べた。
社会実験事業の報告としては、宮古島市公設市場と来間島のペンション、市役所下地庁舎を拠点に実施されている自転車レンタルなどによる二酸化炭素(CO2)排出量削減のデータなども示された。