新年度予算など議案上程/宮古島市
医療費助成枠拡大へ
宮古島市は29日、市議会全員協議会で、2012年度一般会計当初予算案など3月定例会に提出する計55議案の説明を行った。一般会計当初予算案の総額は前年度比18億2600万円増の345億600万円。生活保護費の伸びや新ごみ処理施設整備、エコアイランド推進事業が全体の予算額を押し上げた。子どもの医療費を助成する対象年齢の拡大も大きな柱。条例関係は21件、うえのドイツ文化村の管理を含む指定管理者案件は6件を提案する。市議会3月定例会は3月5日に開会、27日まで。
予算関係の提出議案は計16件。11年度一般会計補正予算では歳入歳出予算にそれぞれ16億9800万円を追加し、予算の総額を353億6100万円に補正する案。国民健康保険事業や港湾事業、農漁業集落排水事業などの特別会計予算もそれぞれ補正する。
12年度一般会計当初予算案は合併後最大規模。子どもの医療費助成は、現行5歳未満児としている通院の助成(一部自己負担)を未就学時まで拡大、入院は中学校卒業まで助成する。
そのほか、島しょ型スマートコミュニティ実証事業に9億5000万円、法人保育所運営補助事業に10億3900万円、ごみ処理施設整備事業にも10億3900万円を予算配分した。
特別会計予算案は▽国民健康保険事業=70億8000万円▽港湾事業=1億4000万円▽農漁業集落排水事業=7600万円-などを提案する。
条例関係では市職員の給与や定数、市休日夜間救急診療所、廃棄物処理施設や廃棄物の減量化および適正処理に関する条例の一部を改正する案を示した。
そのほか▽市専用水道および簡易専用水道の衛生管理▽後期高齢者医療▽市資源リサイクルセンター▽公民館の設置と管理▽市立図書館▽総合博物館▽市文化ホール-に関する各条例改正案も提出する。
指定管理者関係は6件を提案。うえのドイツ文化村は南西楽園リゾートに管理させる案を示す。指定期間は4月1日から3年間。