高校生11人が集団飲酒/マンションで「送別会」
宮古島署が補導
宮古島署は3日、市内マンションで飲酒行為などを行っていた高校生11人を補導した。11人のうち1人は卒業生、残りの10人は在校生だった。飲酒理由については「卒業式絡みで」「送別会」などと話しているという。先月末に宮古地区の県立学校校長会や高等学校生徒指導連絡協議会が問題行動防止アピール文を発表したばかり。その矢先の集団飲酒の発覚に学校関係者は落胆の色を隠せない。
同署によると、補導された高校生は、3日午前零時ごろから同1時35分ごろまでの間、平良久貝にあるマンションの一室で泡盛を飲んだ。
付近住民から「男数人が大声で騒いでいる」との通報を受けて、同署の署員が現場で飲酒していた高校生を補導。飲酒検知で11人中9人からアルコールを検出した。たばこを吸っていた痕跡も確認した。
補導された高校生は同じ高校の卒業生と在校生。飲酒した部屋は高校生が単身で住んでいる部屋で、保護者の目は届かなかった。
卒業式前後の生徒の問題行動に関しては、宮古地区の県立学校校長会や高等学校生徒指導連絡協議会が先月27日、高校生による問題行動の未然防止に協力を求めるアピール文を発表。卒業生には「3月31日までは高校在籍中であり飲酒、喫煙など生徒指導上の問題を起こさないこと。問題を起こした場合は懲戒指導の対象になる」と指摘。保護者には、飲酒、喫煙の場所提供や黙認は「保護者の責任を問われることがある」と注意を促していた。
今回の飲酒問題について宮古地区県立学校校長会の多良間勉会長は「詳細を把握していないが、事実であれば残念だ」と話した。