必要な開発のあり方提言/観光=環境を考えるシンポ
基調講演とシンポ開催
「観光=環境を考えるシンポジウムinMiyakojima」(主催・同実行委、共催・宮古島市、イオン琉球)の最終日が4日、マティダ市民劇場で開かれた。「観光=環境モデル都市への実践提言と情報の共有化」をテーマに基調講演とパネルディスカッションが行われ、宮古島における観光の振興と環境保全について宮古島の財産である美しい環境を守りながら環境と観光に必要な開発のあり方などについて意見が出された。
基調講演では、堤純一郎琉球大学工学部教授が「宮古島市の観光・環境・開発を考える」の演題で講話。
堤氏は、観光と環境と開発の一体化を訴えるとともに今後の方向性については、環境にも観光にも必要な開発として廃棄物処分施設(一般と産業廃棄物)、エネルギー供給施設(環境に優しい都市)の必要性も示した。
そのほか、宮古島の特性を生かして、再生可能エネルギーの供給基地となることやブランド化による付加価値として、世界一きれいなサンゴ礁の海を観光ブランドとし、さらに環境ブランドとして最先端環境技術のモデル都市としての宮古島を訴えた。
パネルディスカッションでは、さるかの会の松原敬子さんや奥島憲二りゅうせきバイオエタノールプロジェクト室長らがパネリストとなり、それぞれの立場から宮古島の環境保全と観光振興について意見を出し合った。
同シンポジウムは、5月に開催予定の「高校生太平洋・島サミット」に向けた啓発活動と宮古島内のネットワーク構築を目的に行われた。