平良、野原、真栄城決勝Lへ/第34期宮古本因坊戦
11日、知念本因坊に挑戦
第34期宮古本因坊戦(主催・宮古毎日新聞社、主管・日本棋院平良支部、協賛・こすみ囲碁教室)の1次予選が4日、同教室で行われた。ブロックトーナメントの結果、平良博彦六段、野原常彰六段、真栄城佑次六段(大阪経済法科大2年)の3人が、11日の決勝リーグに進出した。同リーグは知念一将現本因坊と、1次予選を勝ち抜いた3人の計4人で行われる。
対局に先立ち宮古毎日新聞社の平良覚社長があいさつし、参加者らの力の限りを尽くした熱戦に期待した。
1次予選には、23人参加した。対局は互先で行われ、激しい攻防が盤上で繰り広げられた。
Aブロック決勝は、池間博美六段と真栄城六段の師弟対決となった。師匠の池間六段(黒番)は序盤から厚く打ち進め、打ちやすい形勢。これが楽観につながり、真栄城六段に逆転を許した。打ち終えて並べたところ4目半差だった。
池間六段は「若者が伝統ある大会で、活躍できたことはうれしい。残り2年の大学生活でも腕を磨いて地元に帰ってきて、成果を発揮してほしい」とエールを送った。
真栄城六段は「池間先生に勝ったからには、タイトルを狙いたい。勝てるとは思っていなかった」と喜びを語った。
Bブロックはベテラン同士・野原六段と下地恒輝六段のカード。序盤の折衝で黒番の野原六段がうまく打ち、中盤に入るころには優勢になった。終盤、コウが発生したが下地六段は、コウ材が足りず中押しで敗れた。野原六段は「残れたのは不思議。決勝リーグは、楽しんで打ちたい」と抱負を語った。
Cブロックは、同期生同士・平良六段と下地祥充五段の対戦となった。白番の平良六段は、地で先行した。中盤、もつれる場面もあったが、これを乗り切り逃げ切った。平良六段は「若手が成長してきているので、対戦が楽しみ。来週は持てる力を出し切って本因坊を取りたい」と返り咲きに意欲を見せた。