航空機炎上想定し訓練/下地島空港
負傷者救出など実施
2011年度下地島空港航空機消火救難総合訓練(主催・県下地島空港管理事務所)が6日、同空港で宮古島市消防本部や宮古島警察署など関係機関から約70人が参加して行われた。訓練は、悪天候のため乗客、乗員40人を乗せたボーイング737型機が目的地を変更して下地島空港に着陸、駐機場に停止後、エンジンから出火。乗員乗客に負傷者が出たとの想定で行われた。
訓練は事故発生から消火、負傷者救助、病院への搬送など、各関連機関への通報や連携などを確認した。
大阪航空局管制官から航空機が炎上しているとの通報があり、下地島空港消火救難隊のポンプ車が初期消火を行った。負傷者をけがの程度に合わせて治療優先順位を判断するトリアージエリアに収容するなど、詳細に組まれた手順に沿って、関係機関との連絡、連携を確認しながら実施した。
終了後、空港管理事務所の伊敷勝司所長は「下地島空港は離島の離島にある。限られた環境・条件の中での消火活動は厳しいものが予想される。訓練では航空機消火、負傷者救難などが円滑に行われ、大変良好な訓練だった」と講評した。
訓練は「下地島空港緊急時対応計画」に基づき、航空機事故が発生した際に、迅速かつ的確な措置を図るため、関係機関相互の連携と協力体制を確立することを目的に実施している。