本村さん、本番へ最終調整/中学女子砲丸投
宮古初の全国優勝に期待「14㍍投げV狙う」
20日開幕の全国中学校陸上競技選手権大会女子砲丸投げに多良間中3年の本村夏鈴さんが出場する。九州大会では13㍍29を投げ全国ランキングで上位に付ける本村さん。優勝すれば宮古地区では初の快挙となる。本番に向けて最終調整に入っている本村さんは「優勝を狙いたい。そのためにも14㍍台を目標にしている。多良間島や地域の皆さんの応援に応えたい」と話し、士気を高めている。
本村さんが出場する女子砲丸投げは23日に行われる。午前9時40分から予選、午後1時30分に決勝。予選通過ラインは13㍍が予想されており、投てき3本の中で13㍍オーバーが必要になりそうだ。
九州大会を制覇している本村さんだが、全国では「関東に強豪がひしめく」と指導者の手登根隼人教諭は警戒する。「14㍍を投げる選手が何人かいる。当然だが九州より厳しくなる」と分析、上位に入るためには「14㍍台の記録は最低必要になるだろう」と話した。
本村さん自身、14㍍超えは九州大会前の練習で1度記録した。手登根教諭は「14㍍を投げる力はある。あとはその日の体調、投てきのタイミングだ」と事前の準備に万全を期しているという。
調整は順調で、練習でも13㍍50超えを連発している。大会に向けて手登根教諭は「全国という雰囲気にのまれないこと。自分を見失わず、闘志を高めていけば14㍍台に届く」とした上で、砲丸サークルに入れば強気な投てきを見せる本村さんの精神面に期待する。
本村さんは少し照れながらも「やっぱり優勝したい」と明確な目標を掲げる。「応援してくれる人のためにも14㍍を投げたい。負けたくない」と話した。
砲丸投げを本格的に始めたのは今年1月に入ってから。手登根教諭の指導を受けてからは1週間で50㌢ずつ記録を伸ばした時期もあるという。多良間島で発掘された女子陸上競技における“原石”の挑戦が始まる。