ホテル棟の売買契約交わす/マリン社
下地市長と西里社長が調印
宮古島市などが出資する第3セクター宮古島マリンターミナル社(社長・下地敏彦市長)は9日、宮古島シティアンドリゾート(西里秀徳社長)と同ホテル棟の売買締結を取り交わし、契約書に調印した。シティアンドリゾート社は今月23日に買い取り額計8億3000万円を完納し、同ホテルの運営を開始する。
契約調印席で、下地市長は「一番懸念していた従業員を、そのまま引き継いでもらえるということで喜んでいる。ますます繁盛してほしい」と述べた。また、西里社長は「市長のスピーディーな対応が奏功した。感謝している」と話した。
契約書調印後、下地市長は「長年の懸案だったホテル棟の売買契約が成立し安堵している。従業員を含め、宴会場もそのまま運営するということで、施設がしっかりと残る。市民、観光客に愛されるホテルになってほしい」とコメントした。
また、今後のマリン社の運営については、民事再生手続きに入るか、会社そのものを解散するかは未定であることを明らかにしたが、ホテル棟の売却によって、同社の債務負担が軽減されたことから、早い段階で取締役会を招集し、同社の今後の運営について検討したい考えを示した。