松山君、相撲界に挑戦/北中を卒業
出羽海部屋に入門「関取目指す」
大相撲の出羽海部屋に入門することが決まった北中学校3年の松山大海君が10日、同校を卒業した。卒業証書を受け取った松山君は心機一転決意を語り「早く上に上がりたい。関取を目指して頑張るだけ」と気を引き締めた。松山君は同日午後、東京に出発した。
4年前の大相撲宮古島巡業で、横綱白鵬や朝青龍の取り組みに魅了され、力士を目指すようになった。知人の紹介を得て出羽海部屋の門をたたいた結果、潜在的な身体能力が認められて同部屋入門が決まった。
身長181㌢、体重102㌔と恵まれた体格の持ち主。小学1年から中学3年までは柔道一筋で力と技を磨いてきた。相撲界への転身について松山君は「大丈夫です。もう気持ちは切り替えた」と力強く話した。
卒業式では、在校生や教諭から祝福を受けた。花道で「横綱を目指せ」「東京で大きくなるんだ」と激励されると、大きくうなづいて自信を見せた。
松山君は「少なくとも1年以上は帰ってくることができない世界。とにかく頑張るだけ」と話す。「宮古を出るのは寂しい気持ちもあるけど、新しい場所で頑張り、結果を残して恩返しがしたい」と話した。
好きな力士は十両琴勇輝だという。「練習熱心で押し相撲がすごい。琴勇輝のような力士になりたい」と決意を込めて話した。