知念六段が2連覇/第34期宮古本因坊戦
第34期宮古本因坊戦(主催・宮古毎日新聞社、主管・日本棋院平良支部、協賛・こすみ囲碁教室)の決勝リーグが日、同教室で行われ、現宮古本因坊の知念一将六段(39)が、3戦全勝で2連覇を達成した。真栄城佑次六段(19、大阪経済法科大2年)が準優勝と、若手勢が活躍。今大会では、真栄城六段の最年少優勝記録がかかったが一歩及ばなかった。
決勝リーグには第期宮古本因坊の知念六段と、1次予選を勝ち抜いた平良博彦六段、野原常彰六段、真栄城六段の計4人が出場した。
1回戦の相手はくじ引きで決め、知念と真栄城、平良と野原の組み合わせとなった。
知念は、真栄城に10目半差の勝ち。野原は、平良を6目半差で下した。
2回戦は、勝者と敗者が対戦した。知念は平良の強烈な攻めに遭い、中盤まで不利な形勢に見えたが、平良の緩着に助けられ逆転した。真栄城-野原戦は、真栄城が随所でポイントを重ね、中押しで勝った。
2回戦を終わった時点で知念が2勝、野原と真栄城が1勝1敗。平良は2敗と、優勝の可能性が消えた。
3回戦の知念と野原の対局は知念が勝てば優勝、野原が勝てばプレーオフにもつれ込むことになる大一番となった。白番の野原は黒大石の死活をコウに持ち込み、勝ちが期待されたが、コウ材が足りず及ばなかった。
知念は「3局とも劣勢の碁だったけど、何とか勝てた。2連覇はうれしい」と感想。今後に向けては「県大会でも優勝できるよう頑張りたい」と抱負を語った。
閉会式で宮古毎日新聞社の平良覚社長は知念六段の優勝を祝福するとともに、宮古囲碁界のますますの発展を祈念した。
大会総評で池間博美名誉宮古本因坊は、若手2人が上位入賞したことについて、「世代交代が進んだ感じがする」との見方を示した。
結果は次の通り。
優勝=知念一将六段(3勝)▽準優勝=真栄城佑次六段(2勝1敗)▽3位=野原常彰六段(1勝2敗)、平良博彦六段(3敗)