国際大会通し故郷認識へ/高校生島サミット
事務局が本格始動
高校生太平洋・島サミット(5月24、25の両日、宮古島市で開催)の機運を高めようと市はこのほど、地元4高校の生徒でつくる「高校生事務局」を立ち上げた。13日には市役所平良庁舎で講話やワークショップを開き、同事務局を本格始動させた。今後、高校生を中心に各種イベントや勉強会などを開催。国際的な大会運営に参加させながら、故郷の再認識と未来像が描ける人材の育成につなげたい考えだ。
この日は「世界のウチナーンチュ大会」で若者・学生事務局長を務めた玉元三奈美さんが講師となり、参加した高校生に「国際大会の運営に若者はどう関わっていくべきか」などを自身の体験を基に話した。
玉元さんは「外に出て、宮古を見るのも一つの見方。別の側面が見えるはず。宮古に来る海外の人たちにも聞いてみよう。そうすると今まで感じなかった魅力を見つけることができる」と話した。
また、サミットへ向けての抱負などを紙に書いてもらい、高校生たちに共通認識を持たせた。
市の太平洋・島サミット準備室では「高校生たちが国際大会に参加することで、宮古島を再認識できる。世界の人たちとの交流を通していろいろな事を考え独自の発想を養い本番を迎えてほしい。宮古島にいても世界は近いということが認識できるはず」と期待している。
同準備室では本番に向け、国内外で活躍しているさまざまなアーティストらを招き、宮古島からメッセージを発信しながら機運を高めていく予定。
高校生事務局はリーダーの根間優美さん(宮高)と副リーダーの仲宗根真希さん(宮総実高)を中心とする計人で構成している。メンバーは次の皆さん。(敬称略)
【宮高】根間優美▽下地蘭▽渡久山海理▽松原吉伸
【宮総実高】仲宗根真希▽伊志嶺紗那衣▽伊佐由紀佳▽下地双葉
【宮工業高】浜元晋之心▽石垣拓哉▽謝敷佑宇人▽仲間翔音
【伊良部高】河野優美▽島袋ゆう▽長濱咲希▽宮國麻衣
高校生太平洋・島サミット 5月24、25の両日に宮古島市で開かれる。17の国・地域から高校生人(うち沖縄、宮古を含む国内は32人)が参加。環境問題についての討論会▽提言の発表▽環境関連野外活動▽島内視察▽地元高校生との交流-などが企画されている。名護市の万国津梁館で開かれる「第6回太平洋・島サミット(フィジーやパラオ、オーストラリアなど17の国・地域で構成。5月25、26の両日開催)」の関連行事。