退職保育士10人採用へ/市議会文教社会委
大量定年に伴う不足対策
開会中の宮古島市議会(平良隆議長)3月定例会は14日、常任3委員会で2012年度一般会計・特別会計予算案など付託議案の審議を行った。文教社会委員会(佐久本洋介委員長)では福祉保健部管轄の予算案について市当局から説明を聞いた。保育士の大量退職による人員不足対策として、退職保育士10人をパート採用するほか、保育士を配置している3児童館の民間委託を行う方針を担当課が示した。
待機児童増加の要因とされている保育士不足の問題について市当局は、今年度で12人の保育士が退職すること、その不足分を補う人材として新年度から退職保育士10人をパート保育士として採用する方針を説明。加えて、現在は保育士を配置している下地児童館、南小型児童館、平良児童センターの3施設を民間委託とし、保育士を保育所勤務とする考えを示した。上里樹氏の質問に対する答弁。
3児童館の民間委託について亀浜玲子氏が、事前に同委員会に諮るべきだったのでは、とただしたのに対しては「保育所あり方検討委員会の中で議論され決まった」と経緯を説明した。
総務財政委員会(嘉手納学委員長)は12年度一般会計補正予算の歳入を審議。うえのドイツ文化村の管理運営を行ってきた財団法人博愛国際交流センターの解散に伴い、清算後の資産を指定寄付金として9754万円計上していることについて上地博通氏が質問。それに対し観光商工課の奥原一秀局長が、同財団の基本財産は1億4785万円あり、そこからパレス館契約保証金1350万円、パレス館敷金150万円、ビアファス館契約保証金100万円、テナント敷金万、JA借入金1500万円、財団清算手続きに必要と見積もる精算業務費1849万円を差し引いた額が指定寄付金として計上されていることを説明した。
経済工務委員会(嵩原弘委員長)では付託された12年度一般会計予算案のうち農業費、林業費、水産業費などについて農林水産部からの説明を受け、質疑を行った。