「宮古島は宝の島」
芦田譲さん 未利用資源で講演
NPO法人環境・エネルギー・農林業ネットワーク理事長の芦田譲さん(京都大学名誉教授)を招いてのセミナーが15日、市役所平良庁舎で開かれた。芦田さんは「宮古島には再生可能エネルギーがたくさんある。宮古島は宝の島だ」と述べ、二酸化炭素の排出量が少ない低炭素社会づくりなどに期待を寄せた。市民や市議らは熱心に聞き入っていた。
芦田さんは「未利用資源の活用と地域活性化」と題して講演した。講演の背景として「石油は有限。産業構造を石油依存型から再生可能エネルギー依存型に変換すべきである。幸い、沖縄県には再生可能エネルギーが豊富に存在する」と強調した。
また沖縄県におけるエネルギー問題として▽油価の高騰による電力価格の上昇▽多くある離島への電力の安定供給▽豊富な再生可能エネルギー資源(太陽光、風力、サトウキビなどのバイオマス、魚介類など)の活用▽原子力発電に依存しない再生可能エネルギーの地産・地消のモデル都市-を挙げた。
さらに東日本大震災時に関し「原発事故が起こってからどうするかではなく、平常時から対応を備えるべきである」と指摘した。