根間、下地さん最優秀/高校生サミット広報ポスターデザイン
「環境」「友情」表す/5月開催へ機運盛り上げ
宮古島市で5月に開催される高校生太平洋・島サミットの広報ポスターデザインの最優秀賞に根間すみれさんと下地真維さん(ともに宮高1年)の共同作品が選ばれた。15日に市役所平良庁舎で表彰式があり、長濱政治副市長から賞状と目録などが手渡された。2人は「ポスターになって張り出されると思うとうれしい」と喜んだ。作品は広報ポスターとして正式に採用し県内に張り出され機運を盛り上げる。
青い地球と緑の島々をピンクの花びらで包み込み、それぞれの島の高校生たちが平和のために一歩を踏み出そうとする様子を描いた。
足首にはミサンガを着け、友情を表し、背景には沖縄=琉球をイメージした。
2人とも宮高の美術部で、部活や勉強の合間を縫い、絵の具や色鉛筆、クレヨンを使って約2カ月間で仕上げたという。
長濱副市長は「太平洋島サミットは各国のトップが話し合いをする場だが、今回は新たな試みとして高校生も参加することになった。ポスターが張り出される。みんなで盛り上げていこう」と呼び掛けた。
広報ポスターのデザインは、市内の中学生と高校生を対象に市のサミット準備室が公募した。15点が寄せられ、3月9日に審査が行われた。
準備室によると根間さんと下地さんの作品は、国際色豊かでサミットのテーマである環境や友情、交流がイメージできるとして、審査員から高く評価されたという。
優秀賞には垣花実亜さん(久松中1年)と仲本凛さん(同2年)の作品が選ばれた。
高校生太平洋・島サミット 5月23~26日に宮古島市で開かれる。17の国・地域から高校生64人(うち沖縄、宮古を含む国内は32人)が参加。将来を担う若い世代での相互理解や友好関係を促進することを目的に開催する。期間中▽環境問題についての討論会▽環境関連野外活動▽島内視察▽地元高校生との交流-などが企画されている。成果として各国首脳への提言も行われる予定。名護市の万国津梁館で開かれる「第6回太平洋・島サミット(フィジーやパラオ、オーストラリアなど17の国・地域で構成。今回は米も参加。5月25、26の両日開催)」の関連行事。