宮糖城辺は6万7400㌧/2011-12年産サトウキビ
前期比4万3000㌧の大幅減
宮古製糖城辺工場は16日午前、2011-12年産サトウキビ(原料)の搬入を終えた。今期操業を開始した1月11日からの累計搬入量は6万7478㌧。前期に比べ4万3079㌧の大幅減産となった。平均糖度は13・45度。基準糖度には達しているものの、最後まで伸び悩んだ。同工場の搬入終了で、沖縄製糖宮古工場と合わせた宮古本島内の原料は15万1488㌧。操業中の宮糖伊良部、宮糖多良間を合わせた地区全体の原料は20万㌧前後が予測されており、1971-72年に次ぐ大不作となる。
宮糖城辺は、16日午前11時30分ごろに搬入を終了した。最終的に見込んでいた搬入見込み量を700㌧ほど上回ったが、71-72年期の5万1174㌧に次ぐ低い搬入量だった。
品質も例年に比べると厳しい結果になった。基準糖度(13・2~14・4度)帯の原料が44・91%、基準以上の原料は16・37%あったが基準以下が38・72%と全体の約4割を占めている。
地区別の品質は、城辺が13・43度、上野が13・49度となっている。
収穫面積における品種構成は農林27号が最も多く全体の32%を占めた。平均糖度は13・50度。次いで農林21号の19・5%で平均糖度は13・40度だった。以下は宮古1号(13・5%)、農林15号(12・3%)。
交付金を含めた生産農家の1㌧当たり平均手取額は2万1158円だった。
今期収穫は機械刈りが急増し全体の39・7%を占めた。一方の手刈りは60・2%だった。同工場では「来期以降はさらに機械刈りが増えてくる」としている。
今期の植え付け体系は夏植えが77%、春植えが11・5%、株出しが12%。来期は春植えや株出しが増加するものとみられている。
今期は昨年2~3月の低温や日照不足、5月の台風による葉の裂傷、7月の干ばつ傾向など厳しい気象条件が大幅な減産を招いた。
収穫期には機械刈りが急増したため、雨天時には原料が不足。工場を一時的に停止したり、時限運転に切り替えるなどして操業期間を乗り切った。
宮糖城辺はきょう17日に操業を終了。同伊良部工場と多良間工場は今月下旬まで操業を続ける。地区全体の生産量は過去4年連続30万㌧台から一転、20万㌧を割り込む可能性もある。