総販売額25億7000万円/11年度肉用牛競り実績
前年度比8000万円の増
宮古と多良間を合わせた2011年度の肉用牛競り販売額(子牛、成牛計)は、前年度を7979万円(3・2%)上回る25億7034万円となった。宮古が21億4659万円、多良間が4億2375万円。1頭平均価格は35万2343円と、同比2万4207円上げた。今年度の相場は、放射性セシウムに汚染された牛肉の流通問題やユッケ食中毒の影響などで4~7月は下げ続けたが、8月から持ち直した。
肉用牛関係者らは高値の要因として、計画交配によって質量兼備の牛群に改良され、市場性が高まったことを強調。購買者らは、口蹄疫発生時に種付けがなかった宮崎県での、子牛生産減に伴う子牛不足の影響もあるとみている。
JAおきなわ宮古地区畜産振興センター畜産部のまとめによると、全体(宮古・多良間)では前年度より、295頭少ない7295頭が競り落とされた。
平均キロ単価は1308円と、同比99円上げた。性別の1頭平均価格は、去勢が40万1415円(同比2万3776円高)、雌が29万7109円(同比2万5013円高)となった。
宮古の取引頭数は、5951頭で、同比137頭減った。1頭平均が36万711円(同比2万2210円高)。性別の1頭平均は去勢が41万2602円(同比2万4618円高)、雌が30万2785円(同比2万579円高)となった。
月別の1頭平均価格は、3月が最も高く41万560円。2月の40万3413円、1月の39万2720円が続いた。
多良間の取引成立頭数は、同比158頭少ない1344頭。1頭平均価格は31万5291円で、同比2万9168円上げた。性別の1頭平均価格は、去勢が35万2910円(同比1万7697円高)、雌が27万1362円(同比3万9707円高)となった。
宮古と多良間を合わせた子牛の1頭平均価格は、36万9305円。宮古が37万8982円、多良間が32万7781円だった。
宮古の性別の1頭平均は去勢が41万2852円、雌が33万4105円。多良間は去勢が35万3346円、雌が29万4716円となった。