人材の育成を柱に/検討委
市教育ビジョン答申
市教育ビジョン検討委員会(委員長・大城貞俊琉大教育学部准教授)は19日、市教育委員会から諮問されていた同ビジョン(教育振興計画)を宮國博教育委員長に答申した。宮國委員長は「答申してくれた皆さんのご苦労に報いるためにもしっかりと教育振興を図り、同ビジョンを市の教育行政に反映させていきたい」と述べた。
同計画の基本理念は▽住む人が健康で、安心・安全な美しい誇れる島づくり▽交流と連携による活力あふれる元気な島づくり▽地域の特性が生かされ、心のかよう結いの島づくり-とし、「個性豊かな文化をはぐくみ、一人一人が輝く島」の実現に向け、事業を展開するとしている。
大城委員長は「着実に実行される計画となるよう教育委員会全体で取り組むとともに、市民に周知を図ることを要望する」と述べた。
同ビジョンで示された教育目標としては「心豊かで創造性・社会性・国際性に富む人材の育成と生涯学習の振興」を基本として▽郷土文化の継承・発展に寄与し国際化・情報化社会で活躍する心身共に健全な市民育成▽宮古の美しい自然を守り、島の未来を拓く新たな時代に対応できる創造性あふれる人材育成-など4項目が盛り込まれた。
そのほか、「宮古島市の子ども像」としては教育の基本理念、教育目標、アンケート調査結果を踏まえて「宮古の自然や文化に誇りを持ち、国際化時代をたくましく生きる創造性に溢れた明るい子」を将来の子ども像として目指すことが示された。
同ビジョンの計画期間は、来年度から2016年度までの5年間。市町村合併や地方分権など社会情勢が大きく変化する中、教育情勢も増加傾向にある複式学級への対応などさまざまな課題への取り組みが求められていることから、市の目指す教育の目標を明らかにし、教育振興のための施策に関する基本的な計画として策定する。