佐久川さん(伊良部商工会)最優秀賞/若い経営者主張、県大会へ
第27回県商工会青年部連合会先島支部部員研修会・若い経営者の主張発表大会(主催・同支部)がこのほど、石垣市商工会館で開かれ、宮古島市伊良部商工会青年部代表で発表した、佐久川直仁さん(32)が見事最優秀賞に選ばれた。5月に開かれる県大会に先島代表として出場する。
大会は、次代を担う若手経営者としての資質の向上、青年部の役割の在り方を研鑽することなどが目的。
発表大会には、宮古島市、石垣市、竹富町の各商工会青年部の代表3人が参加した。
このうち、佐久川さんは「青年部活動に参加して~絆~」と題して発表した。
東京で暮らしていた3年前、父の電話で伊良部島にUターン。父が経営する会社は、長引く不況や市町村合併後に競合店の進出などの要因で業績は悪化していた。
父から経理を任された佐久川さんは、伊良部商工会の経営指導員から決算書作成などを教わり、それがきっかけで商工会青年部に入った。青年部主催のイベントを通じて親子・地域・部員との絆の大切さを実感。さらに昨年、東日本大震災などで身近でかけがえのない人との絆を改めて知った。そこで会社のテーマを「絆」に設定した。会社の主力部門は「葬祭業」。
佐久川さんは「無限に広がる人と人との絆が、商売、地域の発展につながることを強く実感している」と訴え、地域経済を躍動させる経営者の夢に向け、決意を新たにした。