素案を保護者で議論へ/学校統合基本計画
結果踏まえ新案作成へ/市議会一般質問
市教育委員会が19日の臨時委員会で、学校統合基本計画の見直し方針を正式決定したことを踏まえ、川満弘志教育長は21日、今後の見直し手順について、同委員会で作成する基本計画の素案について保護者らに議論してもらい、その結果を踏まえ新たな案を策定する考えを示した。宮古島市議会3月定例会一般質問で棚原芳樹氏らの質問に対する答弁。
学校統合基本計画については、各地で開かれた地域説明会や複数の議員から、早急な統廃合に反対、計画見直しを求める意見がこれまでに多数、挙がっていた。今後の計画について棚原氏から質問を受けた川満教育長は、各対象地域での説明会が一巡したことを受け、新たな基本的考えを取りまとめたことを報告。今後は計画見直し案の素案を作成し、保護者を中心に素案について議論をしてもらい、そこでの意見などを踏まえ新たな案を作成していく方針を説明した。
同じ質問に対し教育委員会の宮國博委員長は「地域の意見、要望などを踏まえ、学校規模適正化の時期や方法など方針の見直しを含めた議論が教育委員会の中で行われると思う」と答えた。
川満教育長は、これまでの学校統合基本計画に対する地域説明会での主な住民意見として、▽過小規模、小規模校における教育についてのメリットとデメリット▽地域の活性化や過疎化、地域文化の継承についての懸念▽地域による実情の違い▽適正規模検討委員会の答申を教育委員会基本方針として修正したことについての意見▽広報活動の不足の指摘▽学校施設整備計画と規模適正化との整合性▽合意形成の手順▽特色ある学校作りについて-などを挙げた。