今年のマンゴー、花の出少ない
日照不足影響か 生産量の減少懸念
宮古の2012年産マンゴーは花の出が少なく、収量への影響が懸念されている。農家は、地区平均の開花率(花を付ける枝の割合)は4割程度になると見込む。昨年11月から今年2月にかけた日照不足が影響したとみられている。一方、厳しい気象条件の中でも栽培管理の基本をしっかり守り、びっしりと咲かせている農家もいる。
今年の開花は2月下旬からピークに入り現在、最盛期を過ぎた。4月の開花は、多くは望めないという。
平良袖山地区では、花をほとんど付けていない木の多い所や、半分ぐらい咲いたハウスが見られた。
50代の園主は「昨年の収穫量が少なかったので、今年は100%咲くと期待していた。しかし、50%程度しか咲いていない」と肩を落とした。同男性によると、昨年多く収穫した木の花は、かなり少ないという。
別の男性が経営する平良福山のハウスでは、花が一面を覆い、日照不足の影響を感じさせない。同園の木は気象によって程度の差はあれ5年連続、順調に花を咲かせている。
園主は「栽培管理の基本を守ることが、花をたくさん咲かせるポイント。収穫終盤に、肥培管理などをしっかり行って、実のなり疲れを回復させる作業が大事」と強調した。
日照不足の影響については、昨年約80%だった開花率が、今年は7割弱に減った状況を説明。「木は天気に恵まれて、順調に生育して良い結果をもたらす」と、農業が天候に左右されることを示した。
日照時間は昨年11月が60・3時間、同12月56・9時間、今年1月51・7時間、同2月が57・5と短い。日照不足の影響で開花時期は、平年より約2週間遅れているとみられ、収穫開始時期は7月上旬ごろになると予想している。