将来しっかり見据えて
「未来を考える講演会」/天野さん岡田さん
島を旅立つ子どもたちのための未来を考える講演会(主催・日本弦楽指導者協会県支部)が24日、宮古高校音楽室であった。同協会理事・県支部長の天野誠さんと県立芸大の岡田光樹准教授が講師を務め「将来をしっかり見据えて、人生を歩んでほしい」と訴えた。
講演会には生徒や保護者らが参加した。
天野さんは「大学では視野を広げる勉強ができる。職業は、何に向いているか、何をしたいかをしっかり考えてから選択して」と生徒たちに助言。大学には専門分野だけでなく、選択科目がたくさんありこれを多く学ぶことで視野や考え方が広がると大学と中・高校までの教育との違いを示した。
「人はだいたい40年間も働くことから、まずは適正の把握が大切」と強調。「やりがいが感じられ、自分なりに社会に貢献できる仕事の選択を」と言い聞かせた。
自らについては「中学生のころバイオリンを好きになり、将来は子どものオーケストラの指揮者になろう」と思っていたことが、今につながっている」とした。
教科の中では、国語と数学が社会を生き抜いていく上での力になると持論を述べた。両科目が論理的な思考を育むというのがその理由。人間関係は論理的な言葉遣いができればうまくいくと、自らの経験を基に語った。妻が何か文句をいうと「うるさい」と怒ることなく「次からは気を付けます」が決まり文句。「結婚以来20年間、夫婦喧嘩をしたことはない」と言ってのけた。