働く、進学するって何?/高校生ら未来考える
社会人、大学生から経験学ぶ
宮古島の高校生らを対象とした「自分の未来について考える1DAYプログラムin宮古島」(主催・沖縄人材クラスタ研究会、共催・学生+離島カタリバ)が24日、平良港ターミナルビル大研修室で開かれた。参加者たちは島内外の社会人や大学生から、進学や就職、将来の可能性などについて話を聞いたほか、組み立て玩具を使ったコミュニケーション強化プログラムなどを体験した。
同プログラムは「働くって、進学するって何だろう?」をテーマに開催。地元高校生のほか、島内外の社会人、沖縄本島の大学生と専門学校生など約40人が参加した。
6グループに分かれた参加者たちはコミュニケーション強化プログラムとして、組み立て玩具を、完成品を見た人の言葉による説明のみを頼りに組み立てていくゲームにチャレンジ。説明役はメンバーが交代で務めたが、言葉のみで情報を伝達することは難しく、時間内に完成させることのできないグループもあった。
続いては、「現役社会人との仕事本音トーク」として、専門学校講師や大学職員、リゾートホテル社員や銀行員、販売員などさまざまな年代の社会人がパネリストを務め、学生時代や現在の仕事などについて自身の経験を紹介。パネリストたちは「進学や就職は目標ではなく目標達成のための手段」、「沖縄から外に向かって一歩踏み出す勇気を持つことが必要」、「悩んでも未来は見えない。やるか、やらないかだけ」、「行動してきた結果としての『なんくるないさー』でなければいけない」などそれぞれの持論を語った。
本島で学ぶ大学生、専門学校生との交流型ワークショップも行われ、高校生らは進学について意見を交わした。
宮古高校を今年3月に卒業し、来月から関東の大学に進学する源河章乃さんは「話を聞き、何もかも成功させようとするのではなく、まずは一歩を踏み出す勇気が必要なのだと思った」と感想を語った。