航空運賃4割減へ/宮古―石垣
「交通コスト負担軽減」来月開始
離島の航空路と航路の交通コストを低減する「沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業」が4月1日からスタートする。宮古地区で対象路線となる宮古―石垣の航空運賃は、現行の片道8200円(離島割引運賃)から約4割減の4900円になる。多良間―宮古の航空路や航路もそれぞれ軽減される。同事業および現行の離島割引の適用を受ける場合でも、現行の離島割引カードを「県離島住民割引運賃カード」(離島住民カード)に切り替える必要がある。現行の離島割引カードは4月1日以降使用することができない。
同事業の対象路線は、航空路が宮古―石垣と多良間―宮古。スカイマークの参入などで運賃が低減されている那覇―宮古は適用を保留する。航路は多良間―宮古、大神―島尻で適用、佐良浜―平良は調整中。
宮古―石垣の大人運賃は約4割の低減、身体障害者は現行の片道7600円から4600円に。小児は片道3600円となる。
身体障害者と小児は還付請求によって航空運賃が低減される。小児運賃や離島割引を利用した小児、身体障害者運賃を利用した人は市に還付請求し、購入した航空運賃と割引運賃との差額分を受け取る。
多良間―宮古の航空路は特別往復割引料金が現行の片道3950円から3400円となり、航路の運賃も大幅に低減される。
大神―島尻は、往復割引運賃が現行の600円から360円となる。同航路は大神島の住民が対象で、同島出発時のみ適用される。
同事業では、航空券、乗船券を購入する際に離島住民カードを提示しなければならない。大神―島尻の航路に関しては、同カードを提示した上で割引運賃購入申込書も提出する。
対象路線、対象外路線を問わず、離島割引の適用を受けるためにはカードの切り替えが必要。交付対象者は▽宮古島市内に居住し住民登録している人▽離島出身学生で父母のどちらかが宮古島市内に居住し住所登録している人―。
カード申請時には住所が確認できる書類(住民票や運転免許証)や顔写真などが必要になる。
交付申請手続きは宮古島市市民生活課(72・3751)か各支所で行う。