来月から作業に着手/検討委
3漁協統合へ方針確認
宮古島市3漁協統合検討委員会(委員長・下地敏彦市長)が28日、市役所平良庁舎で開かれた。宮古島、池間、伊良部の3漁協の代表、県や市の担当職員らが参加し、3漁協の財政状況などを確認。来月から3漁協を一つに統合するための作業に取り組む方針などを決めた。
同委員会は、経営状況が非常に厳しい3漁協の統合を検討するため、昨年9月に設置された。非公開で行われた今回の委員会では、2010年度現在で、宮古島漁協(組合員数270人)は3102万円、池間漁協(262人)は6662万円、伊良部漁協(554人)は10億4061万円と多額な債務超過状態にあること、高齢化が進み、急速な改善が難しい状況にあることなどを確認した。
事務局が3漁協が債務整理を行った上で統合し、業務の効率化や人員の適正化などを行うことで、財政状況は10年度決算値で池間漁協が327万3000円、伊良部漁協は28万6000円、宮古島漁港ではマイナス57万7000円となっている経常利益が、1756万4000円に向上するとの試算を提示。3漁協統合の必要性を指摘した。
それらを踏まえ、委員会では▽統合に向けた取り組みを今年4月から開始▽統合に際しては各漁協とも民事再生または解散により負債を清算した上で統合を目指す▽統合時期は各漁港個別の事情を踏まえて検討▽市は統合する新しい漁協に積極的支援を行う-ことを確認した。