地域に役立つ会議所へ/総会開き新年度計画など承認
宮古島商工会議所(下地義治会頭)の第74回通常議員総会が29日に開かれ「地域に役立つ総合経済団体」を目指す方針などを盛り込んだ2012度の事業計画を承認した。一般会計と特別会計を合わせた同年度の収支予算は、前年度比497万円(4%)増の1億2984万円を計上した。
計画書は新年度の経済動向に関し「自由度の高い市町村分一括交付金の創設により、新たな産業振興が図られる」と展望。宮古島と大阪を舞台にしたNHK連続テレビ小説「純と愛」が放映されることは、「宮古島市の観光産業、地域活性化への大きな弾みになる」と期待した。
事業は、会議所の『現場力』を生かして情報を集め短・中・長期的な課題に対処する方向で展開していくと基本姿勢を示した。
重点活動テーマは▽雇用対策の充実▽産業基盤の整備▽産業観光の確立▽地域活性化のための施策展開-などの7項目。
宮古の雇用の現状分析では、失業率が9.5%と高い状況を憂慮した。雇用拡充には、就職活動に有利になる情報をファイルした「ジョブカード」の普及推進を図るとしている。
産業基盤の中で、耐震機能のない平良港の整備は十分とはいえないと指摘。同港に関しては、大型船の安全な入出港や効率的な荷役作業できるよう整備拡充を強く要請していくことも確認した。
中心市街地の活性化は、地域活性化や、コミュニティーの維持、復活のために重要との観点から、かつてのにぎわいの街再生に向け、公設市場の活用を図りながら、関係機関と連携のもと推進する。